STORES Tech Conf 2025 参加レポート
はじめに
こんにちは。エンジニアの Tetsu です。今回は 2025 年 11/26 に開催された STORES Tech Conf 2025 “What would you do?” の参加レポートです。今回は STORES さんのスカラシップ枠で参加させていただき、STORES さんのエンジニア組織の取り組みについて勉強させていただきました。
このカンファレンスを知ったきっかけ・参加したきっかけ
私の友人に STORES さんのエンジニア内定者がいて、彼にカンファレンスのことを教えてもらいました。 彼から事業内容や技術構成などについて簡単に教えてもらったことはありましたが、実際にどういう課題があってどんな取り組みをしているかを知りたくて参加しました。また、私のアルバイト先のカフェが最近モバイルオーダーなどの DX をはじめていて飲食店・小売店の DX について興味があったことも参加しようと思ったきっかけです。
参加して感じたこと・感想
-
初テックカンファレンス
私は今回初めてテックカンファレンスに参加しました。社内外のエンジニアが集まって技術的な取り組みを聞けるというのがシンプルに面白かったです。会社や部署によってチーム構成やサービス特性が違うので、なぜこの技術構成にしたのかを知るのが楽しかったです。
-
ドメイン知識やサービス特性などの背景のことをたくさん知れた
トークでもポスターセッションでも決済周りの事業者の構成やエンジニアと他部署のワークフロー、外部 API などの話がたくさんあって、サービス開発特有の難しさについて理解を深めることができました。大学の授業や個人開発では開発現場の課題やそのための取り組みについては知ることができないのでとても勉強になりました。
-
技術やエコシステムへの投資に積極的だと思った。
フルタイムの Ruby コミッターの方がいたり、社外イベントでエンジニアがたくさん登壇していてそのためのプロポーザルや発表の準備を社内で行っているという部分からエンジニア組織が技術や技術コミュニティに投資・還元するという文化があることがわかりました。
印象的だったブースやトーク
非エンジニアが AI で継続的に運用できる配送システムを作った話
非エンジニアからみたシステム構築の話が面白かったです。GitHub や開発環境の構築から地道に進めて、エンジニアと協力しながらシステム構築を されたのがシンプルにすごいと感じたのと、システム構築の結果として工数を削減して浮いた分の手で現在は他のことに挑戦しているというのが AI 時代のエンジニアリングという感じがしてとても素敵なお話だと感じました。今後コーディングエージェント等の進歩で開発の個別具体的なものが抽象化されていくとエンジニアはよりサービスや業務フローの知識に重きをおいて効率的に開発していけるようになるのかなと思いました。
Rails で graphql-ruby を使い倒して (振り返り、未来へ、REST と比較して)
私自身開発のアルバイトの経験はありましたが業務で REST API しか使ったことがなかったので、実際に GraphQL を使った開発の話や REST と比べてどんな使い勝手なのかに興味がありました。GraphQL だとスキーマ定義が強力だったりエンドポイント設計で悩まなくていいという利点もありつつ、ステータスコードが 200 なので監視がやりづらいといった課題があることも知ることができ、勉強になりました。
ポスターセッション(Next.js x Hasura x Amazon Cognito x shadcn_ui ゼロから管理画面を爆速開発)
このポスターセッションでは Next.js、Hasura 等で管理画面を構築する手法が紹介されてました。ロジック関連を Next.js の Server Actions や Postgres の Custom functions に寄せて UI は shadcn にして簡単に管理画面を構築できるのが面白かったです。 Hasura でテーブル スキーマから GraphQL の query/mutation を作成できると聞いたことがあったのですがイマイチ活用法がわからなかったので勉強になりました。
こんな学生におすすめしたい
- 大学の授業・サークル活動・個人開発だけでは知れないサービス開発のための取り組みについて勉強したい
- 地方に住んでいて費用面などでなかなか東京のカンファレンスに行けない
- ブースやポスターセッション等で直接エンジニアに質問したい
最後に
今回スカラシップ枠で交通費支援をしていただいた上、学生同士や若手のエンジニアの方々と交流する機会をいただきありがとうございました。 エンジニアリングについて色々勉強になりましたし、他のエンジニアと技術の話ができてとても楽しかったです。